「敦篤」落款印・雅印・篆刻注文制作専門店 倒垂蓮室
「敦篤」2.4cm 巴林彩凍
意味は「厚い真心」です。
引首印として制作しました。
漢代画像石題記の隷書の書風に、辺縁は古塼のイメージです。
画像石とは中国のお墓や宮殿に使われた壁画のことです。画題は神話や昔話、風俗画で、壁画の横に題記(画の説明文や創作の由来)が隷書で刻まれています。同時代の漢隷、例えば曹全碑や礼器碑にはない飄々とした即興的な書風が印象的です。簡牘の書風を石に鐫刻したら画像石題記のようになるのではないかなと思います。
古塼とはレンガのことで、画像石と同じくお墓や宮殿に使われました。レンガには「長楽未央」や「宜子孫」などおめでたい言葉のレリーフがあり、そのレリーフの模様を印の辺縁に応用してみました。
印材は巴林石という内モンゴルのあたりから産出される石材です。透明感もあって綺麗なのですが、粉っぽく、やや脆いのが特徴でしょうか。
落款印・雅印・篆刻注文制作専門店
倒垂蓮室 tousuiren-shitsu
若林士脩 Shisyu Wakabayashi
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